良い感じ。
サンダーでエッヂを仕上げて、ロープでコクピット横のクリートに引く。
これがスケグ収納時。
ロープを緩めると自重でスケグが飛び出す仕掛け。
もともとの設計ではゴムで後方に引いてスケグを出すようになっていたが、
これはたぶん、自重の軽い木製スケグをイメージしてのことだと思う。
ゴムなしでなにか問題があれば、あとでつけてもよし。
ピポットは前側についているので、漕ぎ中に岩なんぞにヒットしても、
勝手に上がるようになっている。
ピポットにかかる溝がL字型なので、沈しても外れてしまうことはないし、
はずしたいときは、斜めに軽く持ち上げるだけ、と言う使いやすい構造だ。
こう言うシンプルなものって案外難しいもので、
たぶん試行錯誤の上たどり着いた形なのだと思う。
素晴らしいデザインです。
ちなみにクリス・クルチェッキ著の「新版カヤック工房」からいただきました。
ピポット溝の位置がほんの少しずれてしまったため、スロットに干渉してしまった。
ので、もう一回削り合わせんとならん。
実際の寸法より3mm程度大きめにジグソーで荒切りしてから、例のテンプレートを両面テープで止めつけて、ルーターでぐるっと一周。
アルミの切削屑がテンプレートにくっついてガイドが滑らかに移動しないので、大まかに削ったら、一度掃除して再度一周。
そして、もう一回。
ようやく綺麗なエッヂが得られた。
リトラクタブルの操作をするロープ用に上部に直径20mmの穴をあける。
そのために24mmのドリルで穴をあけたテンプレートを作って、同様にルーターで彫るんだけど、前にもまして切削屑がたまりやすい。
どうしてもガイドを押し当てる力も強くなっちゃうんで、へばりついたのがなかなか取れない。
くりんっとひと回しすればできるかと思ってたのに、けっこう手間取った。
ピポットを差し込むL型の溝は6mmのストレートビットで彫る。
ピポットが直径5mmのステンレス丸棒なので、ちょうど良い。
作業場の床は珍しくぎんぎらぎんです。